iPhoneで動画に字幕を自動で入れる方法
iPhoneには動画に字幕(テロップ)を書き込む標準機能がないため、音声を文字起こしできる編集アプリが必要です。クリップを読み込んで文字起こしし、固有名詞と数字を直し、音を消して見る人に合わせて字幕のスタイルを整えたら、あとは書き出すだけです。Talkなら、これを日本語を含む31言語でiPhone上で行え、無料版でも使えます。
Talkのメニューは英語のため、このページではアプリに表示されるとおりの名前で記しています。指示は日本語で入力しても、音声で伝えてもかまいません。
手順
- 読み込んで文字起こしする Talkで、Smart Edit → Transcribeを開きます。プロンプトバーで「字幕を入れて」と頼むだけでもかまいません。文字起こしはiPhone上で行われるので、音声が端末の外に出ることはありません。
- 文字起こしの前に言語を選ぶ 後からではなく、先に選びます。自動検出は主要な言語ならうまく働きますが、外れると文字起こしを丸ごとやり直すことになり、なまりのある話し方はまさに誤判定されやすいケースです。アプリの一覧では、日本語はJapaneseと表示されます。
- 固有名詞と数字から直す 人名や地名などの固有名詞、ブランド名、専門用語、数字は、自動文字起こしが特に間違えやすく、見る人にも気づかれやすい部分です。普通の文はほとんど直す必要がありません。文字起こしを一語ずつ読むのは時間の無駄で、固有名詞と数字だけを拾い読みするのが効率的です。
- 音なしで見る人に向けてスタイルを整える SNSの動画の多くは音を消して見られるため、字幕はおまけではなく、内容を伝える主な手段です。大きく、コントラストをはっきりさせ、セーフエリアの内側に収めましょう。縦長の動画なら、スタイルパネルのClear of App Buttonsを使うと、字幕がTikTok、Instagramのリール、YouTubeショートのボタンより上に配置されます。
- 書き出す 書き出すと、字幕は映像に焼き込まれます。SNSに必要なのはこの形です。Talkは無料版でも透かし(ウォーターマーク)なしの1080pで書き出せ、4KとHDRにはProが必要です。字幕ファイルも必要なら、TranscribeパネルのExport SRTで別に保存できます。
焼き込み字幕と字幕ファイル、どちらを使う?
この2つは別物で、どちらを選ぶかは好みではなく、動画をどこに出すかで決まります。
| 焼き込み字幕 | 動画のピクセルに描き込まれ、オフにできません。TikTok、Instagramのリール、YouTubeショートでは事実上必須です。ほとんどが音なしで視聴され、自動再生では視聴者が何かをオンにする機会もないからです。テキストではなく映像なので、検索エンジンには読まれません。 |
|---|---|
| SRT・VTTファイル | プレーヤーが映像に重ねて表示する別のテキストで、視聴者がオフにできます。YouTubeの長い動画、本当の意味でのアクセシビリティ、見つけてもらいやすさのためにはこちらが適しています。字幕ファイルは機械が読めるので、検索にも役立ちます。 |
複数のプラットフォームに出す動画なら、文字起こしは一度で済ませ、両方の形で使いましょう。縦型版には字幕を焼き込み、長い版にはSRTファイルを一緒にアップロードします。
自動文字起こしが間違えやすいところ
「精度99%」といった数字は宣伝文句にすぎません。主要な言語のはっきりした話し声なら、認識率は85〜95%ほどと考えておきましょう。次のような条件では、予想どおりに精度が落ちます。
- モデルが学習のときに聞いたものとは違うなまり
- 背景の雑音。アプリを替えるより、先に声を分離する(ProのIsolate Voice)ほうが効果的なことが多いです
- 複数人が同時に話す場面。ほとんどのモバイルアプリは話者を分けられません
- 専門用語やブランド名。発音の似た一般的な言葉に置き換えられてしまいます
- 数字。特に価格、日付、バージョン番号
だからといって、自動字幕が悪いわけではありません。よくないのは、確認せずに公開することです。
自動で字幕を付けられるiPhoneアプリは?
| アプリ | 自動字幕 | 端末内で処理? | 無料版 |
|---|---|---|---|
| Talk | 対応(31言語) | はい | あり(透かしなし、1080p) |
| CapCut | 対応 | いいえ | あり |
| Captions | 対応(スタイルが豊富) | いいえ | 機能制限あり |
| Adobe Premiere(iPhone版) | 対応 | いいえ | 機能制限あり |
| iMovie | 非対応 | — | 無料。ただしテキストは手入力のみ |
素材が機密だったり、秘密保持契約(NDA)の対象だったり、他人の個人情報を含んでいたりするなら、端末内で処理されるかどうかは重要です。気にならないなら、クラウドでの文字起こしのほうが少し正確なこともよくあります。内容はよく変わるので、サブスクリプションに登録する前にApp Storeの最新のページを確認してください。
よくある質問
iPhoneで動画に自動で字幕を入れられますか?
はい、サードパーティ製の編集アプリを使えばできます。iOSには、動画に字幕を書き込む標準機能はありません。Talk、CapCut、Captions、iPhone版Adobe Premiereは自動で文字起こしできますが、iMovieにはその機能がありません。
自動字幕の精度はどのくらいですか?
主要な言語のはっきりした話し声なら、認識率はおよそ85〜95%です。なまり、雑音、早口、複数人が同時に話すこと、専門用語は、どれも精度を下げます。最も当てにならないのは固有名詞と数字です。
自動字幕を付けると、音声はサーバーにアップロードされますか?
アプリによって異なります。Talkは31言語の文字起こしをiPhone上で行うため、音声は端末から出ません。オンラインのときは、句読点を整えるために、文字起こしのテキストを一度だけ言語モデルに送ります。音声そのものをサーバーに送るアプリもあります。思い込まずに、各アプリのプライバシー情報を確認してください。
話している言語とは別の言語で字幕を付けられますか?
はい。文字起こししてから翻訳します。Talkは文字起こしを翻訳でき、Proなら音声を別の言語に吹き替えることもできます。どちらもクラウドに送るのは音声ではなくテキストです。翻訳は言語モデルが行い、吹き替えの声は翻訳後のテキストから生成されます。
iPhoneで自動字幕を無料で付けられますか?
アプリによってはできます。Talkは無料版に自動字幕が含まれ、透かしなしの1080pで書き出せます。CapCutの自動字幕も無料です。CaptionsとAdobeはサブスクリプションが必要です。